食健康環境学専攻

Food & Health Environmental Sciences

専攻長メッセージ

食健康環境学専攻は、「“食”を通じて“健康”を、“環境”を通じて“食”を考える」をスローガンに、高度な教育と研究の推進によって、多分野で活躍できる人材を育成することを目標にしています。したがって、学生のみなさんは、卒業時に以下に挙げる資質が身についていることを目指して、意欲的に勉学や社会活動等に取組んでもらいたいと思います。

【知識•理解】自然科学に関する基礎的な知識を基にして、食料•健康•環境に関する科学を総合的に理解し、専門分野に対する知識と技術を修得している。

【思考•判断】専門分野の講義や実習で得た知識を統合し、食料•健康•環境に関わる諸問題を国際的な視野をもって捉え、地域の立場から解決するのに必要な思考•判断能力を有する。

【関心•意欲】環境共生にかかわる諸問題に対する興味•関心を有し、食料•健康•環境に関わる複雑な問題を解決しようとする意欲を有する。

【態度】食料•健康•環境に関する複雑な問題に対して柔軟に対応でき、積極的、主体的に活動して解決しようとする態度を有する。

【技能•表現】「人と社会と自然との共生」の視点から、自然環境にやさしく、地域の環境特性を反映した「食と健康」のあり方を調査、解析、評価、実践するための技術力および表現力を有する。

我々教職員一同がしっかり背中を押しますから、みなさんはしっかり自分の手足を動かし、頭を使いながら、上記の素養を身につけていって下さい。そのためには、「学び方」を変えることも重要になってきます。例えば、暗記による知識の獲得だけではコミュニケーション能力も磨かれず、探究心や想像力(創造力)も養われません。高校までは「インプット」が中心。でも社会では「アウトプット」を求められます。したがって、大学は「インプットからアウトプット」へ、その過程や変換を学ぶ場所といえます。授業で喚起された知的好奇心を自ら深めていく学び方や、さまざまな立場や世代の方々との積極的な交流が、それを実現する大事な手段となり、本当の意味での成長をもたらしてくれます。「やりたいこと」「学びたいこと」に出会うためにも、好きなことや得意なことだけではなく何事にも主体的に取組み、自分の成長が実感できる学生生活を送って下さい。

食健康環境学専攻長 松本 直幸

食健康環境学専攻の概要

「食」と「健康」を科学する!食を通して健康を、環境を通して食を考える!

「人と社会と自然との共生」の視点から、自然環境にやさしく、地域の特性を反映した「食と健康」について教育•研究を行っています。そのために、食品の機能、人体の構造と機能、栄養素の体内での変化、食生活と生活習慣病予防、疾病と栄養、バイオテクノロジーと食品開発、食品の安全性と健康、身体活動と健康管理、食糧生産など、食•健康•環境にかかわる諸問題を科学的に解明し対処するための基礎的な自然科学の知識と理解力を養成します。また、各実験、実習•演習科目において得られた結果の処理、分析、レポート作成、プレゼンテーション、コミュニケーションに関する能力を高めることを目指します。

食健康環境学専攻は、平成11年に環境共生学科食•健康環境学専攻として誕生し、平成20年からの食健康科学科を経て、平成31年に新しく改組して誕生しました。改組や名称変更、カリキュラム見直しなどを行いましたが、20年前の理念を受け継いでいます。

卒業時には所定の単位を取得することで、栄養士免許、管理栄養士国家試験受験資格、食品衛生管理者・食品衛生監視員の任用資格、各種の教諭一種免許状(家庭・理科・農業)が取得できます。大学院に進学すると、家庭・理科の専修免許状の取得が可能です。ある特定の分野に限らず、様々なフィールドで活躍できます。

専攻の特徴・カリキュラム

フィールドワーク

1年次に環境保全型食品工場を見学する、海で生物を観察するなどフィールドに出ます。居住環境などのテーマも学ぶことができます。

臨地実習

栄養士・管理栄養士教育の一環である臨地実習は、病院、保健所、学校などで行われます。食や健康の専門家としての総合力を身につけるための実習です。

教職教育実習

本専攻は、栄養教諭、家庭、理科、農業の教職科目があり、4年次に教育実習があります。

学生グループ:たべラボ

本専攻の学生だけでなく、本学すべての学生が参加することができる学生主体のグループです。多分野連携のため視野が広がります。

取得可能な資格・進路

主な取得可能資格

取得できる資格
  • 栄養士免許
  • 食品衛生監視員(任用資格)
  • 食品衛生管理者(任用資格)
  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(家庭科・理科)
  • 栄養教諭一種免許状
  • 高等学校教諭一種免許状(農業)
受験資格を取得できる資格
  • 管理栄養士免許

主な卒業後の進路

進学

熊本県立大学大学院(環境共生学研究科環境共生学専攻)、広島大学大学院(統合生命科学研究科)、熊本大学大学院(社会文化科学教育部法政紛争解決学専攻)

就職

天草市立栖本小学校(学校栄養職員)、井村屋、エイチ・エル・シー、ABC Cooking Studio、エームサービスジャパン、えがお、エンゼル保育園、恩賜財団 済生会熊本病院、鹿児島愛心会 大隅鹿屋病院、鹿児島ターミナルビル、カネリョウ海藻、釜屋、菊池郡市医師会立病院、杏仁会 江南病院、近畿健康管理センター、熊本県酪農業協同組合連合会、熊本製粉、熊本赤十字病院、熊本第一病院、熊本大学病院、グラットン、KMバイオロジクス、国立病院機構、桜十字病院、sublime、サンキュードラッグ、三協デリカ、C-mind、JR九州フードサービス、新生技術開発研究所、住友生命保険相互会社、静環検査センター、ダイワボウ情報システム、タカキベーカリー、WDBエウレカ社、たらみ、中央工機、ドラッグストアモリ、中村学園事業部、西原商会、日清医療食品、日本食品検査、日本食研ホールディングス、日本赤十字社熊本健康管理センター、日本リモナイト、ハウディ、花味亭、濵田酒造、美十、藤崎台童園藤崎台保育園、フジパングループ本社、保健支援センター、マルキン食品、丸美屋、南九州ニチダン、南日本酪農協同、美濃吉、メガテック、淀川食品、米盛病院、LAVA International、ロッキー、国家公務員、地方公務員、公立学校教員(臨採含む)