居住環境学専攻

Human Habitat

専攻長メッセージ

居住環境学専攻では、【建築学】をベースとして、居住環境に関する様々な視点での【居住環境学】を学びます。その内容は、大きくわけて〈建築計画〉〈地域計画〉〈環境・設備〉〈構造・材料〉の4つ分野があり、更に人間や文化、自然、環境、社会といった分野の教養科目や外国語なども学んでいきます。

大学生活においては、高校までのような知織を増やすことも大切ですが、それ以上に、【自ら考え行動する】ことが求められます。一人ひとり、自らの視点を持ち、問題を発見し、それらを解決するための方法を考え、実行するということが重要となります。

こうしたことは、あまり経験のないことかもしれませんが、将来社会人として生活していく上で、大変重要なことであり、この大学4年間で身につけるべき、生きる術と言えるものかもしれません。このように書くと、中には不安になる人もいるかもしれませんが、あまり心配する必要はありません。皆さんの先輩たちも、同じ不安に立ち向かい、ひとつずつ失敗を繰り返しながら、自分自身の価値観や判断力を身につけていったのです。
皆さんには、若さという何物にも代え難い可能性があります。失敗を恐れず、何度も何度もチャレンジしてください。

大学では、高校までとは少し違う学びの方法やルールがたくさんあります。最初は、慣れないかもしれませんが、配付される資料や学生ポータル等を参考にして、少しずつ学んでください。 また、各種提出物の時間管理も必須となります。必ずしも全員が同じスケジュールとは限らないので、一人ひとりが大学生としての自覚をもって行動しましょう。

居住環境学専攻では、皆さんの学びと生活をサポートするために、学年担任の他に、居住環境学専攻の全教員で担当するチューター制度も導入しています。困ったことがあれば気軽に相談してください。
卒業時に、「充実した4年間だった」と思えるような大学生活を送りましょう。

居住環境学専攻長 李 麗

居住環境学専攻の概要

これまでの建築学は、高度な技術が集積された建築物(超高層建築や大スパン建築)や複雑な機能を持った大規模建築物(大規模な商業建物など)の構築へと、その研究の方向が向けられていました。また、意匠的に優れた、新しいデザインの建物の創造へ努力が払われてきました。しかし、その一方で、使用材料の生産過程や建物の建設から廃棄に至るまでのサイクルにおける消費エネルギーは増大し、また、CO2などの温室ガスの排出も無視できないものとなってきました。別の側面から見ると、古来の建築物は自然や環境と調和し持続可能性の高いものであったものが、現代の建築では、利用価値が下がるとすぐに壊してしまう、いわゆるスクラップ&ビルドが中心のエネルギー消費型の建築物へと変わってしまったのです。その結果として、現代のこれらの建築のあり方は、地球環境問題を初めとする様々な問題の要因となっています。

居住環境学専攻では、これらの問題を解決するため建築物や地域を対象としたいわゆる建築学を中心としつつ、我々が暮らす室内空間から地域・地球規模に至るまでの環境問題を考えていくことを特色としています。例えば、複合建築を作る上でも周囲の環境と調和した省エネルギー建築を考える、地域の文化や気候風土を反映した住まいや地域づくりを考えることなどが挙げられます。

特に、木造建築は古くからの日本の文化を伝えるものであり環境には優しい建物です。本専攻では、現代においては見捨てられつつあったこれらの建物を見直し、現代に生かしていく事を専攻共通のテーマの一つに挙げています。木造住宅や大規模木造建築の設計、古民家の再生利用、木造建物の耐震安全性、樹木の環境調整効果など、木に係わる様々な問題について研究を行っています。

専攻の特徴・カリキュラム

少人数教育とユニークな科目構成

1学年は中学・高校の1クラスと同等の40人で、密度の高い指導、個性に合わせた教育を行うよう心がけています。

実体験重視の教育

様々な実験・実習・演習をとおして、建築・地域・環境が理解できるようにカリキュラムを構成しています。

充実した施設・設備

構造実験棟、人工気候室、環境画像システム室、居住情報実習室(CAD実習室)、専攻専用の製図室など

建築に係わる受験資格の取得

本専攻を卒業すると、1級建築士および2級建築士の受験資格が自動的に得られます。他にも建築関連の様々な資格の取得の支援も行っています。

取得可能な資格・進路

主な取得可能資格

受験資格を取得できる資格
  • 二級建築士
  • 一級建築士
    (所定の単位を修得し本専攻卒業後)
専攻カリキュラムで対応している資格
  • 建築施工管理技士
  • インテリアプランナー
  • 福祉住環境コーディネーター
  • インテリアコーディネーター
  • 色彩検定
  • 照明コンサルタント
取得できる資格
  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(家庭科)
  • 中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)
  • 高等学校教諭一種免許状(農業)

主な卒業後の進路

進学

熊本県立大学大学院、熊本大学大学院(自然科学教育部土木建築学専攻)、鹿児島大学大学院(理工学研究科建築学専攻)、広島大学大学院(工学研究科)、首都大学東京(都市環境学部都市政策科学科)

就職

アイ・ウッド、アウテリアタイガー、朝日開発コンサルタンツ、アネシスホールディングス、有明測量開発社、岩永組、ウエスコ、ANA沖縄空港、奥羽興産、ガーデンギャラリー・タケウチ、カリーノファシリティーズ、九電工、熊本大学、景観都市設計、健康住宅、コイズミ照明、再春館製薬所、佐藤秀、三友工務店、サンワカンパニー、シアーズホーム、シティ情報ふくおか、シミズ・ビルライフケア、松栄パナホーム熊本、昭和建設、新規建設、シン・空間研究所、新産住拓、スペースエージェンシー、スペースラボ、すまい工房、住友林業ホームテック、住友林業緑化、セキスイハイム九州、善徳丸建材、大東建託、大和リース、高野木工、タカラスタンダード、タマホーム、ツカサ創研、ティー・ワイ・オー、鉄建建設、TOTOアクアエンジ、冨坂建設、長崎船舶装備、ナカソネ住設、西日本高速道路エンジニアリング九州、ニッカホーム、日本ハウジング、ハウジングプラザ、ファミリアホーム、藤井電機、フジタ、ミサワホーム九州、ミサワリフォーム九州、未来工房、ミライト情報システム、リアルクリエイション、Lib Work、ロジック、地方公務員