環境資源学専攻 資源循環化学研究室 石橋 康弘 教授
下水処理場では排水処理後に汚泥が発生します。この汚泥は有機物を多く含むので、メタン発酵によってメタンガスを含むバイオガスを得ることができます。このガスはエネルギーとして活用できますが、小規模な下水処理場ではガスの発生量が少ないために、十分に活用できない場合があり、余剰となったガスは燃焼処理により廃棄されています。この下水処理場の余剰ガスを精製装置によりメタンガスの純度を高めた後に、吸着剤入りの吸蔵容器でガスを貯蔵し、容器ごと車両で運搬することにより、1箇所に集約してより大きな発電規模で効率的にエネルギー化する研究を進めています。