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諫早湾における環境悪化の現状を解明する

環境資源学専攻 海洋生態学研究室 小森田 智大 准教授

「諫早湾干拓事業」という国営事業はご存じですか? いわゆる公共工事の一環として、1997年、有明海の西側にある諫早湾という内湾の奥に約7 kmに渡る長大な潮受け堤防と淡水を貯蓄する調整池が建設されました。建設から約20年が経過しようとしていますが、調整池からは水質悪化の原因となる大量の有機物が排出され続け、諫早湾内では海水の酸素濃度が下がる「貧酸素化」が進んでいます。どのようにすれば、この海を豊かな海にできるのでしょうか? 私たちの研究室では、このような環境悪化の現状の解明という、いわば「海の健康診断」を通して、より良い海洋環境を構築する「治療法」を模索する研究を進めています。