― 大気中マイクロ・ナノプラスチックの新たな実態を解明 ―
大気環境学研究室の張 代洲教授が主要責任著者として参画した研究成果が、国際的に権威ある学術誌 Science Advances において、2026年1月7日付でオンライン掲載されました。
本研究では、電子顕微鏡を用いて、大気・水・土壌中に存在する極めて微小なマイクロプラスチック(MPs)およびナノプラスチック(NPs)(最小約200ナノメートル)を高精度に特定する新たな分析手法を開発しました。本手法により、これまで詳細な把握が困難であった環境中の微小プラスチックの検出と評価が可能となり、世界で初めてその有効性が実証されました。
さらに本研究では、中国の西安市および広州市を対象に、大気エアロゾル、降水(雨・雪)、降下ばいじん、ならびに道路由来の飛散粉じん中に含まれるマイクロ・ナノプラスチックの存在量を体系的に明らかにしました。その結果、道路粉じんの再飛散や降雨過程が、大気中プラスチックの移動や分布に大きく影響していることが示されました。また、マイクロ・ナノプラスチックが鉱物ダストや炭素系粒子などと混合した状態で大気中を輸送されていることが、世界で初めて確認されました。
研究成果は、大気中における微小プラスチックの動態解明を大きく前進させるものであり、今後の環境リスク評価や地球規模での汚染対策の高度化に貢献することが期待されます。
≪論文名≫ Abundance of microplastics and nanoplastics in urban atmosphere
≪Webpage≫ http://doi.org/10.1126/sciadv.adz7779
| CONTACT |
| 熊本県立大学 環境共生学部 環境資源学専攻 張研究室 〒862-8505 熊本市東区月出3丁目1番100号 TEL : 096-321-6712(研究室) |